山口功のブログ単語テストの設計ミス

単語テストの設計ミス

英語学習(そして、受験)において、単語を覚えることは重要である。

1500語くらいは単語帳などで、がっちりと覚えておいた方がよいし、覚えていれば受験でもかなり楽になる。
はっきり言って、受験生なら、1500語単語帳で覚えるのは必須である。

では、どのようなプロセスで覚えるか。

1日10語ずつ(綴りも含めて)確実に覚えていく。そして、150日後には、1500語覚えて、めでたしめでたしという作戦は成功しないだろう。なぜならば、人間は繰り返さないと忘れるからである。ある特定の日にだけ、少し会話をした人の顔と名前を、そうそう覚えているものではない。少なくとも10人中8人は忘れているのが普通だ。

わかってもわからなくても、とにかく1日300語ずつ(英→日で)チェックして、5日で1周、それを30周やる。
このようなやり方が、合理的だ。これだと、1つの単語を5日ごとに目にすることになる。ちらっと見るだけでも、5日ごとに出くわす人というのは、記憶に残るものである。

このようなことは、経験的にもうなずけるだろうし、多くの英語教師が推奨している。また、脳科学でも裏付けがされているかもしれない。

ところが、学校で行われている「単語テスト」は悪いパターンの暗記方法を前提としている。
毎週30語出します。今週は1~30、来週は31~60、みたいな感じである。

生徒は、次の単語テストの範囲のみの暗記に取りかかり、終わったところは絶対にやらない

まじめな生徒ほど特にこの傾向は顕著で、単語テスト毎回満点だったけど、いざセンター試験前に過去問見たら単語がわからなすぎで長文読めませんという自体が生じる。

単語テスト満点だった○○君は、単語テストが終わったものは即座に忘却し、1%くらいしか残っていない。

だから、生徒達の成長を考えると、そのようなテスト範囲にするのはよくない、というか生徒の単語暗記を妨げることになるのである。(やらないほうが、生徒の学習を邪魔しないとさえ言える)

では、単語テストの正しい出し方というのは、どんなものか?

まず、テスト範囲であるが、それはセンターレベルに必要な1500個すべてにする。
そして、毎週ランダムで30語程度出す。
英語を見て、日本語の意味が1つでてくればokという形式の問題にする。

そして、合格ラインを徐々に上げていく。
つまり、今週は、7語できれば合格、来週は8語、再来週は9語、最終的には29語、
みたいな感じで増やしていく。

テスト範囲は、常に同じ1500語である。
高校3年間その範囲で単語テストをすればいい。(理想を言えば2年の夏までに29語正解を達成させたい)
テスト範囲は、常にセンターレベルの受験に必要なすべて、とイコールになる。

これだと、まじめに取り組めば、単語力はついていくし、単語テストの結果イコールその生徒の単語力ということになるわけである。
当然、受験でも通用する。

くれぐれも、間違った単語テストをしないように!
category
英語

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